「宇宙への招待」 第19回 土星の環の謎 ![]() ![]() ![]() ![]() 21世紀の到来、この宇宙時代を予感させる中、冬の早い日没とともに、西の夕焼けの空には宵の明星「金星」が、そして東の「おうし座」には、この冬一番の見物である巨大惑星の「木星」と「土星」が並んで輝き、冬の日暮れ時のにぎやかな星空に華をそえている。 その中で、「土星」の神秘的な姿は、望遠鏡で一度見た人にとって忘れられない天体のナンバーワンだ。 球体の直径が地球の9.4倍もあり、木星の11.2倍に次いで大きな惑星だが、ほとんどが液体水素からなる「土星」の密度は0.7g/立方cmと非常に低く、「土星」を入れる巨大な水槽があれば、氷のように浮かせることができるといわれる。 模様の動きからみた自転周期は10時間24分で、表面は「木星」のように毎秒10kmもの高速で回転しており、遠心力によって少し楕円形につぶれている。 この「土星」の魅力は、何と言っても美しい「環」にあるだろう。 この「環」は球体の直径の約2.5倍もあり、ドーナツ状の「環」には、レコード盤の曲の合間のような隙(カッシーニの空隙)を、口径10センチほどの望遠鏡でも見る事ができる。 何度か見ていると、「環」の見え方は年によってその形が変わっているのがわかる。これは「土星」の自転軸が26.7度傾いていて、約30年かけて太陽の周りを回るにつれて、地球から見た「土星」の赤道平面上にある「環」の見える方向が変わるためで、見かけの形は大きく開いたり、閉じて線に近づいたりするのである。 それは、手のひらを前に出して見ると「手のひら」として見えるが、そのまま体に近づけると、手のひらが線になってしまうのと同じなのだ。 幻想的な「土星」の「環」は、数十メートルから数センチの大きさの膨大な数の氷の群れで、巨大な重力によって「土星」に捕えられて、それぞれ異なる軌道を回り、細かい同心円の集まりがレコード盤の溝のように美しく14万キロメートルにまで広がっている。 しかし、厚さはわずかに数百メートルから数キロ程度とあまりにも薄いため、最近では1995年にも見られたが、15年に一度は完全に横を向くとまったく見えなくなってしまうのである。 そして、何故「土星」だけがこのように不思議な「環」を持っているのかと疑問に思われていたが、1978年に「天王星」に星が隠されるときに「環」があることがわかり、その後、ボイジャー2号が1979年に「木星」へ、1981年には「土星」へ、そして1986年に「天王星」、さらに1989年には「海王星」に接近し、いずれの惑星のまわりにも「環」があることを発見したのである。 しかし、「土星」よりも地球に近い「木星」の「環」は希薄で、主にごく小さな粒子の炭素や有機分子でできており、地球上からはっきりと見る事はできないのだ。 では、この「環」は一体どのようにしてできたのだろうか。 一つの可能性は、潮汐力で小天体が「土星」に接近したときに破壊されてしまったためか、または小天体が衛星に衝突し、その衛星が砕けてしまったものと考えられている。 惑星間の空間には、浮浪者のようなさまざまな小天体が漂っていて、いずれも太陽を回っている。 そのうちの一部は、一つの県あるいは国以上の大きさがあり、さらに多くが村あるいは町ほどの表面積を持つのだ。 あれほど大きな「土星」の「環」でも、その全質量は、たった1個の氷の小衛星が粉砕されてできた程度にしか過ぎない。 現在、巨大な惑星の周りを回っている小さな目立たない衛星の多くは、やがては巨大で美しい「環」として花を咲かせるのかもしれない。 この太陽系には、かつては生命が活動していた天体さえ、いくつかあった可能性があるとも言われている。 それらは数百万個もの「小惑星」のなかの、悪魔の小天体に衝突されて完全に破壊され、私たちは今日その痕跡さえつかめないのかもしれないのだ。 「小惑星」や「彗星」による衝突は、太陽系だけでなく、全宇宙の知的生命のいる全ての惑星でも起こりうることなので、どこかの知的生命体も、やがてはその惑星を離れることであろう。 彼らの究極の選択は、私たちと同様に、宇宙に飛び立つか絶滅を待つか、そのどちらかなのだから。 (2001年2月に書いたものです) |
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月に小惑星が衝突して、地球に虹のようなリングが出来ても綺麗だよなぁ〜。 |
オタマ 2008/08/29 12:19 |
オタマさん |
Chalie 2008/08/29 17:10 |
夕方じゃないと、木星が沈んじゃうよ〜。 |
オタマ 2008/08/29 18:07 |
10月なら、土星は見れるかな? |
Chalie 2008/08/29 20:15 |
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